Yuhki'aのTRPGログ置き場
――「はじめに」をご一読ください――

ダブルクロス3rd 愛より出でて恋より青し

昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
それを望むことが、世界の秩序に反することになったとしたら。

とあるレネゲイド事件に巻き込まれ、一度は死亡したはずの少年・石井洋介。
自分は、果たして死ぬ前の自分と、同一と言えるのか。
記憶を引き継いだ化け物が、石井洋介のフリをしているだけなのではないか。

そんな惑いを抱えながらイリーガルとして活動をする彼のもとに、クルーズ船警護の任務が舞い込んだ。
戦闘が発生しながらも、なんとか任務は達成された、かに思えたが。
偶然のエンジントラブルにより、クルーズ船はとある離島の近海で座礁する。

乗客の誘導などを済ませた石井が島へ上陸すると、浜辺に不審な木箱が流れ着いているのを発見する。
中を確認すると、そこには――真っ白な少女が詰め込まれていた。
深き湖の如く青い瞳を無垢に瞬かせ、少女は問う。

「はろー、はろー、おげんきですか」
「ここはどこで、あなたはだれで。そして、わたしは、だれですか?」

同時刻、石井と同じくクルーズ船の警護にあたっていたエージェント・青柳笙吾もまた、浜辺へ降り立っていた。
騒がしさが一旦落ち着き、波打ち際に目をやると、そこに一人の男性が倒れていることに気づく。
駆け寄り助け起こした彼の顔は――5年前に死亡したバディである、三鼓黄一そのひとだった。

それは、あるいは世界を変貌させてしまう望みかもしれない。
それでも、と願うことは、果たして罪だろうか。

GM:秋津
PC1:石井 洋介 (けだま)
PC2:青柳 笙吾 (Yuhki'a)
PC3:十坂 牡丹 (TALE)
PC4:秋山 華 (綾瀬)

本作は、「著:矢野俊策/F.E.A.R、富士見書房」が権利を有する『ダブルクロス THE 3RD EDITON』の二次創作作品です。